Extension Program:University of California, Irvine Extension
コース:Marketing
期間:14週間(留学期間1年)
出身大学:慶応義塾大学経済学部
経歴:Ernst and Young
【留学のきっかけ】
アーンスト・アンド・ヤング国際部3年目のとき、自分の部下にアメリカ大学出の子が入ってきた。彼女は会計の専門的な知識や地頭の点で劣っていたが英語がピカイチにできることからアメリカ人のパートナー(重役)の評価が高く評価軸の違いに疑問を持った。自身は会計など専門性をそのパートナーからは評価されていたが,英語面は十分でなかった。 また、日本人の上司から英語がもっとできるようになればチャンスがあると言われ留学を決意した。
【バックグラウンド】
高校時代は理系であったが理系職種のイメージがエンジニアなどしか当時は想像できず興味がわかなかった。専門知識を持つプロフェッショナルな職種に興味を持ったため、日本三大資格の中で金銭的にも個人的にも可能性の高い公認会計士取得を目指し高校3年生のセンター試験後に文系に変更。資格取得に集中する為、科目数の多い国立受験をやめ有名私立大学へまとを絞り慶応義塾大学経済学部に入学。有名私立にこだわったのは将来の為で、もし日本のビジネス環境における大卒優遇主義がなければ大学にはいかなかったかもしれない。
大学時代は会計士試験合格が最優先事項と捉えていたため入学時点から大学にはあまり通わず資格取得の準備をしていた。日本大学のイメージはとにかく“楽”で勉強も楽だし、遊びも楽しい。人生を楽しむにはいい環境だった。印象に残る授業は一度も授業に出席せず,教授の顔すら知らずに単位が取れた宗教学。この授業は履修するための倍率が3倍くらいと超人気授業だったため,履修できたときはやや感激した。
個人的な感覚値では慶應内でもまじめに勉強している学生は1%もいない。理系も授業に出席し課題をこなしているだけで,専門知識が習得できている学生はほとんどいないと思う。少なくとも自分のまわり数十人に話を聞いても特段の専門性は垣間見ることはできなかった。日本の大学には多くの課題があると思う。アメリカの教育を経験することで勉強することの大事さを再度認識した。日本の大学と比較するとアメリカで勉強できる学生は環境に恵まれていると思う。
【公認会計試験について】
公認会計士試験は短答式4科目(財務会計論、管理会計論、監査論、企業法)と論文式 5教科、7科目(会計学、監査論、企業法、租税法、選択科目)で2回目の受験で合格した。勉強時間は1回目の受験と2回目で大きく異り1回目は1日8時間を約1年半(ただし勉強しない日もあった)。2回目は1日14時間を約2ヶ月(このときは毎日勉強した)
1回目の初めての受験では,短答式と論文式(全科目)を受験する。このとき短答式合格後,論文まで2ヶ月ほどあるのだが,飲み会や遊びに没頭し勉強が手に付かず,論文式は科目合格に終わる(合格した科目が7科目中3科目のウェイトを占める会計学だった)
2回目は科目合格もある余裕から,論文式試験の2ヶ月前まで全く勉強をしなかった。そろそろやばいと思い,2ヶ月前からは毎日14時間勉強した。科目合格のおかげで,4科目だけやればよかったため,回転率をあげることができたので,効果が高かった。
就職活動の時(2008年)、公認会計士は監査法人に対して売り手市場だったが公認会計士でない大学の友人も慶應経済ブランド効果もあり超有名企業への内定を決めていて日本市場全体が売り手市場のイメージだった。友人からは監査法人に就職するより一般企業のほうがいいのではと言われ迷ったが,専門性を高める方向性を曲げたくなく監査法人を選択しアーンスト・アンド・ヤングへ就職した。
【職場での経験】
会計監査業務の国際部に配属され、案件としては外資系日本企業の監査業務。大手コネクタ会社や電子機器製造業がメインであった。優秀な学生が多く採用されていたが優秀な者とそうでない者の違いはきちんとやるべきことを考えて仕事しコミュニケーション能力と頭の回転の両立ができる者であると感じた。
職場の環境はかなり自由だった。スタッフレベルでは個人の決められた席もないし,アサインされたプロジェクトごとに団結して仕事を行っていた。国際部なので外国人社員はいたがパートナーといわれる重役なので日常的に会うわけではない。
他にも強者年上社員が多くおり彼らはやはり一流の社会経験を積んでいて知識の豊富さと実務面でとても優秀だった。いろいろ経験しておくことは仕事にとっていいことであるとわかった。
入社後にもっと勉強しておけばよかったと思うものはやはり英語。英語と会計があればどこへでも行けると思う。
【UC Irvine Extensionでの経験】
マーケティングのクラスを履修。科目としてはマーケティングなので,4P,STP,CRM,経営戦略といったものまでさらっとだが学習した。課題は,チームワークを大事にするためグループ作業とグループプレゼンが多かった。ほぼ毎週1,2回はプレゼンをやっていた。英語でのプレゼンは本当に苦労した。
一番印象に残る授業は,UCLAの教授の授業で,オリジナリティのある商品を考えてプレゼンしろというものだった。アメリカ人はこういうのを学生のうちから自由に考えるから,創造性が高まるのだと思った。
周りの学生については30歳手前くらいが平均年齢なイメージ。ブラジル人が英語のプレゼン力の点でびきり優秀だった気がする。
留学経験がキャリアアップに繋がるかどうかは“きちんとした最終利用目的がある留学”なら相対的な自分の価値が高まることからキャリアアップに繋がると思う。ネイティブレベルでない日本人の語学留学(大学留学除く)は,英語を手段として扱うというスタンスであるべきだと思う。英語を仕事にすることは難しいが,英語で仕事することは語学留学でも努力次第でなんとかいける。それが分からずに行くと,英語を学ぶだけ学ぶが,その後の最終利用目的が明確でないため活用できずに終わると思う。
【現在】
留学後の就職活動ではボストン・コンサルティング・グループやPWCコンサルティング(M&A)、PWC税理士法人などを狙った。戦略コンサルならBCGが第一志望であったが,面接で失敗。
PWCコンサル(M&A)と現在努めている会社(再生系経営コンサルティング)から内定が出た。経営難な企業の救済という難題に取り組むことができる再生系の経営コンサルティングを選んだ。
留学経験(英語力)をTOEIC(895点)で示しPWCの面接でオーストラリア人の人事部長と会話があったが問題なく通過。
今後のキャリアについては会計とコンサルティング力と英語力を利用して独立したい。起業コンサルをし、会計で長期的なお付き合いをする様なビジネスを想定している。